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2021年01月30日 建築巡り 建築巡り10 神戸

緊急事態宣言中なので、最近はかなりおとなしくしている筆者です。

 

今回は、私の地元である神戸を紹介します。

 

 

 

フィッシュダンス

 

JR三ノ宮駅から南(海側)へ。

 

 

海に近づくと、大きな魚が見えてきます。

 


 

こちらはフィッシュダンスというオブジェ。

 

フランク・O・ゲーリーがデザインし、それを安藤忠雄が監修して作成されたそうです。

 

(フランク・O・ゲーリーはアメリカの建築家で、良く知られている作品としてはビルバオ・グッゲンハイム美術館などがあります。)

 

メリケンパークという海沿いの公園の入口に設置されています。

 

 


高さ22m、隣のカフェなどが入った複合施設の建物と比較するとその大きさがより伝わるかと。

 

なかなか画角に収まりません。

 

 

 

 

神戸海洋博物館

 

 

さて、メリケンパークに着くと、瀬戸内海を見渡せるようになります。

 


海沿いから北西を見るとこんな感じ。

 

多くの方がイメージする、神戸の風景はこれでしょう。

 

正面の海洋博物館、左手の赤いタワーはポートタワーです。

 

 

 


海洋博物館内です。

 

船の模型がたくさん展示されていました。

 

 


2階から屋外へ出て屋根の上の構造物を見上げています。

この曲線は船の竜骨がモチーフっぽいですね。

神戸海洋博物館HP

神戸海洋博物館について|神戸海洋博物館 (kobe-maritime-museum.com)

 

 

 

ポートタワーの展望台から。

 

瀬戸内海を背景に、海洋博物館の白が映えます。

 

青い海と白い建築というと、例えばシドニーオペラハウスが想起されますが、

 

こういった組み合わせはどうしてこうも親和性が高いのでしょうか、安心感さえあります。

 

 

 

兵庫県立美術館

 

 

こちらは別日ですが、コロナ禍に入る前。

 

JR灘駅から南へ下って行き、兵庫県立美術館へ。

 

設計者は安藤忠雄です。

 

 

 

正面から。

 

ゴッホ展を見に行ったのですが、その展覧会内容を示したキューブが真ん中に置かれています。

 

正対させるわけではなく斜めに配置しているのは、人の動線を意識してということでしょう。

 

 

 

 

入っていくと、複雑に噛み合うような建物の立体配置が垣間見ることができます。

 

2階の「Ando Gallery」、ちらっと見えているのは「光の教会」の模型。

 

 

 

さらに進んで、やっとエントランス。

 

 

 

 

窓口でチケットを買ってから、展示室へ向かいます。

 

内部もコンクリート打ちっぱなしの仕上げです。

 

ところどころに外部の景色を取り入れるような開口部が設けられています。

 

こういった手法は尾道の美術館でも見られましたよね。

 

『らしさ』を感じます。

 

 

 

展示室直前。

 

ここからは写真不可です。

 

内容自体は、ゴッホの生涯を追いながら、住むところが変わって描くモチーフが変わっていったり、

 

他の画家との交流を経たりして、その画風が完成していく変遷を見ていくものでした。

 

ゴッホ展

 

兵庫県立美術館 ゴッホ展 ハーグ、そしてパリ。ゴッホへの道ー (pref.hyogo.jp)

 

 

 


 

 

 

 


ゴッホ展を終えて、外部空間とともに建築を散策します。

 


 

こちらは最初に少し触れた「Ando Gallery」。

 


 

入口で尋ねると内部で写真撮影OKということでした。

 

 

 

 

 

模型や図面、プレゼンボードがたくさんあります。

 

作品数が多く圧倒され、写真を撮りまくりましたが、これぐらいにしておきます。

 

「Ando Gallery」は入館料がタダでしたので、皆様も是非行ってみてください。

 

 

 

 

「Ando Gallery」を出て、さらに散策。

 

先ほどの入口付近を見下ろす位置まで来ました。

 

最初に見たキューブは上部にもゴッホ展と書かれていて、

 

上から見られることも意識されていることがわかります。

 

 

 

さらにさらに散策。

 

先ほどからチラチラ見えているこのリンゴは「青春のシンボル」のオブジェだそうです。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

この兵庫県立美術館の中で一番感動したのはこちら。

 

曇っているし、写真では伝わりにくく、何でもない風景のように見えるかも知れません。

 

階段があって上ってみるとその先は行き止まりで、ベンチが設けられています。

 

何か意味ありげ、ですよね。

 

このポイントでは北側は山へと、南側は海へと視線が抜けるようになっています。

 

神戸という土地の特性として、東西に長く、南北を山と海に挟まれていることが挙げられます。

 

洋風の建築物が多い三ノ宮付近の街並み(山の斜面にある異人館街と港付近にある旧居留地)

もそうですし、他にも三ノ宮から須磨まで電車で行くと、

 

山と海の距離がどんどん近づいてきてその特性がより一層感じ取れます。

 

そう、この建築と建築の間に、神戸の風土を意識した外部空間が構成されているのです!

 

しかも建築が南北に長いため、その輪郭によってパースが効いているかのように、

 

この「抜け」が強調されている。

 

これは狙って作られた空間だということがわかったのです。

 

散策しながら最後にここに辿り着いて、気づいたとき、胸が熱くなりました。

 

 

今回はこの辺りで。

 

 

兵庫県立美術館HP
兵庫県立美術館 – HYOGO PREFECTURAL MUSEUM OF ART artm 芸術の館 神戸

 

 

※写真はすべて筆者撮影

※設計者などの人名は敬称略

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