建築設計、 確認申請図面、 意匠図、実施設計、基本設計の外注依頼・アウトソーシングは建築図面受注センターへ!全国対応!

ご依頼・お問い合わせ

 建築図面受注センター

MENU

建築図面受注センター通信 BLOG

HOME 建築図面受注センター通信 建築巡り7 金沢(鼓門・鈴木大拙館・21世紀美術館)

2020年06月10日 建築巡り 設計事務所 建築巡り7 金沢(鼓門・鈴木大拙館・21世紀美術館)

今回は昨年の11月に訪れた石川県金沢市で見てきた建築をご紹介いたします。

 

2泊3日でしたので、2回か3回に分けるつもりです。

 

 

実は金沢を訪れるのは2度目でして、前回は大学の友人と卒業旅行の際に訪れ、兼六園や忍者寺(妙立寺)などを観光しました。

 

ですので、今回はその辺りは割愛させていただいて、ひとりで探索した建築をご紹介します。

 

 

 

1日目

 

 

 

初日は金沢駅からスタート。

こちらは以前にも紹介しました、鼓門です。


駅舎というのは、これからの旅行を予感させる意匠や、高揚感や非日常感を与えてくれる空間構成になっているのが良いですよね。

金沢は工芸品が多い城下町ですので、この鼓門はまさにその象徴とも言えます。

駅舎は私が好きなビルディングタイプのひとつです。

 

 

 

 

東口側はドームと集成材を用いた立派な門が、旅人たちを迎えます。

 

この日も運よく晴天。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

さてさて、駅からバスに乗り、今回の旅の目的のひとつである鈴木大拙館を訪ねます。

鈴木大拙は金沢出身の仏教学者で、禅の文化を海外にも広めた方です。

同じ金沢出身の哲学者で、著書『善の研究』で知られる西田幾多郎とも深い交流があります。

 

 

こちらの建築はそんな鈴木大拙の豊かな精神世界を表現したものとなっています。

設計者は谷口吉生。

ニューヨークのMoMAや東京にある法隆寺宝物館を設計した美術館の名手です。

 

 

建物に入る前に敷地外周にある散策路から巡ります。

 

 

 

 

水盤。

私は「静謐」という言葉が好きなのですが、まさにそのイメージ。

敷地が広い道路から外れたところにあることもあり本当に静かで、そして深みのある外部空間です。

 

 

 

 

 

鈴木大拙館 水盤 #theta360https://t.co/prddyJomcB

— 建築図面受注センター (@Archizumen) June 10, 2020

 

 

 

戻ってきて、内部へ。

 

 

 

館内案内図です。

この先にある展示空間と学習空間では鈴木大拙の著書などがおかれ、彼の思想を学ぶ空間となっていました。

そちらは撮影不可でしたので、少し飛ばしまして思索空間へとつながる外部の回廊へ。

 

 

 

 

展示室で目にした言葉たちを反芻して思考を巡らせながら、回廊を歩き「思索空間」へと向かいます。

 

 



 

 

「思索空間」の中へ。

こちらの畳をあしらった可動式の椅子や円形のトップライトは、禅の思想がモチーフになっています。

こちらに腰かけて、自分の人生や旅、縁など、抽象的な概念について考えていました。

内部とも外部とも言い難い空間のおかげでしょうか、思考がどこまでも広がっていくような気がしました。

 

鈴木大拙館 思索空間 #theta360https://t.co/SOCYTDvfRV

— 建築図面受注センター (@Archizumen) June 10, 2020

 

 

鈴木大拙館

〒920-0964 石川県金沢市本多町3丁目4番20号

https://www.kanazawa-museum.jp/daisetz/

 

 

 


 

 

 

 

さて続いては21世紀美術館へ。

こちらはSANAAの設計した、主に現代アートを扱う美術館です。

全体は円形の平面構成で、その内にある矩形の平面形状をした展示室を巡り歩きます。

順路を設定しない美術館として有名です。

(有料の展示スペースと無料の展示スペースを分けるためのゾーン分けは、パーティションポールが用いられています。)

 

 

こちらでは撮影OKだった展示物を一部紹介しつつ美術館の写真を。

 

 

 

 

 

 

モザイクアート(?)と言ってよいのでしょうか。

21世紀美術館、サン・ピエトロ大聖堂の平面図に、色覚特性テストのアレ。

これらは企画展示でした。

 

 

 



 

 

こちらは常設展示のレアンドロの「スイミング・プール」。

2人いれば水面を介して幻想的な写真が撮れるスポットです。

 

 

(話が脱線しますが、LArc-en-CielのLinkという曲のPVにこちらのプールが登場します。

まるで水中でギターを弾いているかのような映像になっていてCGかなと思っていたのですが、この美術館を初めて訪れたときに至極納得したことを覚えています。)

 

 

 

 

こちらは企画展示、「見立ての世界」。

ミニチュアの人を主人公に、現実の小物を色んなものに見立てて表現した世界観の中に没入していきます。

キャプションに書いてある洒落の効いたタイトルもポイント。

 

 

 

 

 

ゆったりと一周したら夜になっていました。

展示室と展示室の間の通路には、こういった光庭も多くあります。

こういった「抜く」部分も矩形になっています。

 

 

 

 

 

金沢21世紀美術館

〒920-8509石川県金沢市広坂1-2-1

https://www.kanazawa21.jp/

 

 

 


 

 

 

 

 

金沢駅付近に戻ってきて、1日目は終了です。

ライトアップされた鼓門の下では金沢大学のModern Jazz Societyというサークルの方々がジャズを演奏されていました。

駅前は市民の憩いの場としても使われているようです。

 
夜の音楽に耳を傾けながら1日を振り返ります…。

 

 

※写真はすべて筆者撮影

※設計者などの人名は敬称略

PAGE TOP