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2019年05月31日 設計事務所 建設業界におけるドローンの活用について

 

昨今、ドローンブームは建設業界にも及んでいます。ドローンを活用し、屋根の点検や耐震診断をする業者も増えており、土木業界では測量などにも広く使われています。

 

今回は新しいテーマとして、建設業のドローン活用について解説したいと思います。

 

 

ドローンは誰でも飛ばせるか

 

ご存知の方も多いと思いますが、2015年4月22日にドローンが首相官邸に落下したことを発端に、マスメディアでドローンに関する様々な問題が取り上げられました。

 

その結果、航空法が改正され、ドローンの操作が厳しく規制されるようになりました。

 

資格なしで誰でも飛ばせるドローンは、総重量200g以下のトイドローン(ミニドローン)と呼ばれ、通販サイトでもわずか数千円ほどで多数販売されています。室内でも飛ばすことができ、風の吹かない時に家の庭で遊ぶにはちょうど良いおもちゃです。

 

ただし、たとえ200g以下で航空法の規制対象外でも、飛ばす場所が規制されていることがあるので使用には注意が必要です。

 

 

200g以上のドローンを飛ばすのに必須の手続き

 

では、200g以上のドローンを飛ばすにはどのような手続きが必要なのでしょうか。まず、国土交通省に「無人航空機の飛行に関わる許可・承認書」を提出し、許可を得なくてはなりません。

 

この届出は誰でも出せるものではなく、無人航空機の飛行履歴が10時間以上あると証明できる方に限定されます(ただし、10時間未満の場合は、10時間以上の飛行経験者の監督の下であれば、飛行許可が下りた事例もあります)。

 

では、無人航空機を10時間以上飛ばしたことがあると証明するには、どうすればよいでしょうか。ドローンの操縦が未経験の場合、国土交通省の登録講習団体として公認されているドローンスクールを卒業し、そこで得られる証明書を提出することによって飛行経験ありと認められます。

 

では、ドローンスクールはどのように選べばよいのでしょうか。

 

 

ドローンスクールの種類について

 


 
ドローンの需要が高まるにつれ、ドローンスクールが年々増加しています。未経験者はどのドローンスクールに行けば良いか迷われている方が多いでしょう。選ぶポイントとして、ドローンの機体の2種類(モード1またはモード2)のうち、どちらを選ぶか決めることです。

 

※「モード1」と「モードの2」の違いについて以下のサイトに詳しく記載されています。
https://toy-drone.com/drone-mode

(ドローンマニアックス様)

 

ドローンスクールの操縦する機体は、スクール団体によって、「モード1」または「モード2」に区別されます。このモードは必ず確認する必要があります。このモード1とモード2の違いは、プロポと呼ばれるレバーの操作方法が異なります。建設業に例えれば、メーカーによってバックホーの旋回操作が違うと考えればわかりやすいかもしれません。

 

「モード1」または「モード2」のどちらが良いかは一概にいえませんが、よくある失敗として、自宅で飛ばしているトイドローンが「モード2」だったのに対し、ドローンスクールに入校してみたら操作方法が「モード1」の場合があります。これまで「モード2」で練習してきたため、「モード1」の切り換えができずにスクールの単位が取れず、卒業を断念してしまう方もたまにいるようです。

 

また、たとえ「モード1」の切り換えにうまくいっても、とっさの判断時に「モード2」の操作をしてしまい、ドローンが意図しない方向に飛んで危険な状態になることも実際にあります。

 

「モード1」か「モード2」かは、ドローンを扱う職種によって、どちらがベストかをよく判断し、選択するのが望ましいでしょう。

 

 

様々な種類のドローン

 

建築の耐震診断や点検などでドローンを使用する場合は、ドローンに赤外線カメラを装着できるタイプのドローンを使用します。

 

また、土木の測量でドローンを使用する場合は測量できるタイプのドローンを使用します。

 

測量したデータを分析するソフトなどは様々なものが販売されていますので、どれが一番良いのか慎重に選ぶ必要があります。

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