公益社団法人 日本建築家協会(JIA)四国支部大会が平成30年5月27日(日)に開催されます。当日の一般参加の受付も可能ですので、ご興味のあるシンポジウムや会議にはぜひご参加下さい。

 

ここでは、参加すると具体的にどのようなことが学べるかについて詳しくご説明したいと思います。

 

 

1) テーマは「地域に生きる建築家とは」

 

日本建築家協会は、建築家のグループとして、ものづくりだけではなく「地域づくりのための活動」を続けてきます。

 

2000年のJIA全国大会内子以来、既に18年の歳月が経ちましたが、現代の「まちづくり」における問題点を、一般市民や関心を持つ方々にも参加していただき話し合います。

 

 

(1) 「まちづくり」

 

地域への建築家の関わりにはいろいろありますが、「まちづくり」に集約されると考えられます。「まちづくり」には、町並み景観整備等のハード面と、市民協働あるいは市民参加型活動などのソフト面の両面があります。

 

ハードとソフト両面において「建築家の持つ総合性」が発揮されるべきですが、実際には多くの障壁やすれ違いがあります。この障壁について、参加者の皆様と一緒に考えていきます。

 

 

(2)「農山村」

 

四国山地・中山間部の広範囲に亘って、多くの山岳集落の一種が散居しています。これらの農山村は究極的な限界集落ばかりです。

 

これほど多くの限界集落を抱える四国で農山村をどう捉えていくのかに関して、大変重いテーマではありますが考えていきます。

 

 

(3)「グローバルとローカル」

 

グローバル化が着実に進む一方で、ローカル化への流れもまた顕著になりつつあるように見えます。また、電子化AI化が進む一方で、歴史的な文化伝統風習民族の重要性がさらに増してきていると思います。

 

「地球全体と地域」、「未来と過去」、これらの2極がうまく共存することが現代社会に適応するための要件ではないでしょうか?

 

「頭に地球、体は地域」という姿勢を保持して、建築家の特性を地域社会に活かすための大会を目指します。

 

そのほかにも、「愛媛・香川・徳島・高知 各地域会活動報告」、東京工業大学工学部准教授 真田純子先生による「景観と農業 持続可能なまちづくり」、八女のまちづくりに実際に携わられている北島力さん、中島孝行さんをお招きして「内子でまちづくりをかんがえよう」など、充実したプログラムや建築家に出会えます。

 

ご興味のある部分にご参加いただき、たくさんの刺激を受けて、日頃の業務に活かしていただければと思います。